事前学習で調べておくこと
血液透析か腹膜透析かで、生活も看護もまったく違います。血液透析なら通院の頻度とシャントの管理、腹膜透析なら自宅での手技と感染の予防が中心です。腎臓の機能が落ちることで体に何が起きるか(水分、電解質、貧血、骨の問題など)を、それぞれ患者さんの生活の何を邪魔するかまで書いておくと、観察項目がそのまま決まります。
慢性期の実習で受け持つことが多い疾患です。透析をしている方は、生活のほぼすべてが治療とつながっているので、「その人の一日」を聞けているかどうかで記録の中身が変わります。
書いている人:みい先生(現役看護師)
看護学生のときに学年1位・首席卒業。自分が実習で書いた記録をもとにまとめています。
守れているかどうかではなく、なぜ難しいのかを書けると看護になります。仕事の都合、家族と同じものを食べたい気持ち、のどの渇き。そこに手を出すのが看護計画です。
血液透析の方はシャントが命綱です。音と拍動の確認、腫れや発赤、その腕で血圧を測らないこと、重い物を持たないこと。毎日見るところなので、事前学習に必ず入れておきます。
透析の直後は血圧が下がったり疲れが出たりします。日によって体調が違うことを前提に観察できると、記録に説得力が出ます。
血液透析か腹膜透析かで、生活も看護もまったく違います。血液透析なら通院の頻度とシャントの管理、腹膜透析なら自宅での手技と感染の予防が中心です。腎臓の機能が落ちることで体に何が起きるか(水分、電解質、貧血、骨の問題など)を、それぞれ患者さんの生活の何を邪魔するかまで書いておくと、観察項目がそのまま決まります。
腎機能の低下から、水分がたまる線、老廃物がたまる線、貧血の線、骨の問題の線が伸びます。そこに、食事と水分の制限が続くことのつらさ、透析に通うことで仕事や生活が制限されること、という生活側の線を重ねます。長く付き合う病気なので、気持ちの線を1本入れておくと厚みが出ます。
ゴードンなら「2 栄養と代謝」(食事・水分・体重)、「3 排泄」、「1 健康知覚・健康管理」(自己管理)、「4 活動と運動」(透析後の倦怠感)に集まります。腹膜透析の方は自宅での手技があるので「1 健康知覚・健康管理」がとくに厚くなります。体重の増えかたは、透析と透析のあいだでどれだけ増えたかで見ます。
OPは体重の推移(透析前後)、血圧、浮腫、尿量、食事と水分の摂取、シャントの状態または腹膜透析の排液の性状、倦怠感、皮膚のかゆみ、検査データ。TPは水分と食事の管理の支援、シャントを守るケア、腹膜透析なら手技の確認と感染予防。EPは、家で続けられる範囲に絞った食事と水分の工夫、そして体調が崩れたときに気づけるサインを一緒に決めておくことです。
そのまま使うためのものではありません。優先順位も表現も、受け持ちの方に合わせて変わります。
みい先生が学生時代に実際に書いたものです。中身は会員サイトで見られます。
血液透析はシャントの管理と通院を軸に、腹膜透析は自宅での手技と感染予防を軸に書きます。腹膜透析の方は自己管理の比重が大きいので、どこまで自分でできているかを丁寧に見るところが違います。
塩分・水分・カリウム・たんぱく質と項目が多いので、全部いっぺんに伝えると続きません。いまいちばん困っていることをひとつ選んで、そこだけ具体的にするのがコツです。
会員サイトに、腹膜透析中の方を受け持ったときのアセスメントや看護計画を含めた記録があります。下の一覧に、いまある資料の件数と内訳を出しています。
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